生徒が開発した段ボールの家具固定グッズ=阿波市の阿波高校

 南海トラフ巨大地震などの災害に備え、阿波高校(阿波市)家庭クラブの生徒が、段ボールを使って手軽に家具を固定できる防災グッズを地元企業と共同開発した。家具の転倒などによる圧死、窒息死が地震の死因で多いことに着目した。5日の同校文化祭で販売する。
 
 防災グッズは、耐久性を強めた厚さ7ミリの段ボール製の箱(縦50センチ、横40センチ、高さ30センチ)と板(縦50センチ、横40センチ)。たんすや本棚など家具と天井の隙間に挟み、家具の転倒を防ぐ。箱は置き方により30、40、50センチと高さを変えることができるため、隙間の広さに合わせられる。箱の中に衣類などを収納できるメリットもある。
 
 梱包資材などを手掛ける阿波スピンドル(吉野川市)に製造を依頼した。
 
 生徒は、阪神大震災で死者の8割以上が圧死、窒息死だったことを授業で学び、4月から開発に着手。強度を測る実験では箱の上に400キロの重りを置いてもつぶれなかった。
 
 2年の二條桂奈さん(16)は「手軽にできる方法なので実践してほしい。災害に備え、命を守る方法を普段から考えることが重要」と話している。
 
 家庭クラブは東日本大震災以降、被災地支援や「AWA wa no WA」シリーズと銘打った防災関連商品の開発に取り組んでいる。今回は昨年、阿波スピンドルと共同開発した簡易トイレに続く第2弾。
 
 箱と板3枚が1セットで300円。文化祭では宮城県の被災者が手作りしたエコたわしも販売する。