フィナーレで共演する東祖谷中の生徒(手前)と劇団員(奥)=三好市の東祖谷小中学校

 那賀町の「もんてこい劇団」が6日、三好市の東祖谷小中学校を訪れ、中学校の文化祭「飛燕祭」で、Uターンを呼び掛けるミュージカルを披露した。公演を予定していた昨年夏は、台風に伴う豪雨で団員が被災したため、規模を縮小した短縮版の上演しかできなかった。フルメンバーによる念願の舞台実現に、地元住民ら約200人から大きな拍手が送られた。

 今年は団員35人が訪問。もんてこい丹生谷運営委員会の殿谷加代子会長(62)が「今年こそは、と練習を重ねてきた」とあいさつした後、約1時間の舞台に臨んだ。

 劇は、都会からUターンした家族が、地域住民との絆を強め、古里の良さを見詰め直す物語。団員は「この町には宝物が足元にいっぱい転がっとる気がするわ」「宝物を見つけて、磨いて、未来へつなげよう」と、せりふにメッセージを託した。

 フィナーレでは生徒22人もステージに上がり、劇中歌「もんてこい」を熱唱した。

 生徒会長の板場夢さん(14)=3年=は「同じ少子高齢化が進む地域がテーマになっているので、共感できる部分がたくさんあった。私たちもこの故郷を大切にしていきたい」と話していた。

 もんてこい劇団は「ツバメが巣に戻るように、卒業生も東祖谷に戻ってほしい」との思いを込めた文化祭のテーマに共感。昨年、出演を予定していた。豪雨被害で上演が危ぶまれたが、児童生徒が校内や地域住民から募った義援金を贈ってくれ、短縮版ミュージカルを披露することができた。