地域住民と一緒に避難所運営を体験する学生ら=四国大

 南海トラフ巨大地震に備え、徳島県防災人材育成センターが本年度から始めた「避難所体験出前キャンプ」が盛況だ。センターの手助けで住民が避難所運営を体験し、実践的な災害対応能力を育むのが目的で、想定していた5団体を大きく上回る25団体から申し込みがあった。センターは住民の防災力向上へ、今後も継続することにしている。

 実施主体は、センターの募集に応じた県内各地の自治会や学校、防災グループなど。代表者が事前にセンター職員から段ボールで避難所を区分けする方法や簡易ベッド、トイレの作り方を指導してもらった後、災害時に避難所となる公民館や学校に地域住民らを集めて行う。

 5、6両日には徳島市の四国大で学生が主体となって1泊2日の日程で実施し、地域住民ら約80人が参加。校舎内の一部にブルーシートを敷いて避難所に見立て、10人前後のグループごとに段ボールで寝床や個室を作って宿泊した。

 キャンプを企画した四国大学生ボランティア活動支援室の澤響子さん(21)=4年=は「運営を体験して、あらためて防災意識が高まった。住民と交流するいい機会にもなった」と手応えを感じていた。

 本年度の応募は締め切っているが、センターは来年度も継続する方針。センターの稲井悦子課長補佐は「防災キャンプに関心があってもやり方が分からないという団体が多いので、今後も支援したい」と話している。