割引サービスを始めるタクシーに取り付けられるステッカー

 運転免許証を返納した際に代わりの身分証として交付される「運転経歴証明書」を見せるとタクシー料金が1割引きになる制度を、11日から徳島県内の個人タクシー59社が始める。県警の協力要請に応じたもので、運転しない高齢者が少しでも移動しやすくすることで免許証返納を促し、事故防止につなげるのが目的。

 運転経歴証明書は免許証と同じ大きさ(縦5・4センチ、横8・6センチ)のカード。免許証を自主返納してから5年以内に警察署や免許センターで申請すると有償でもらえる。県内では8月末までに1874人分が交付されている。

 割引サービスを始めるのは徳島市58社、石井町1社。「証明書のご提示でタクシー料金1割引」などと書かれたステッカー(縦4センチ、横17・5センチ)を掲示し、利用者に分かりやすくする。会社名や連絡先は県警ホームページに掲載される。

 2010年から海部郡タクシー協会の加盟7社が同様のサービスを行っている。県警は他地域のタクシー会社にも働き掛け、県内全域に広げたい考え。県警交通企画課の宮城謙一郎次長は「高齢になると身体能力が低下し、事故の発生率は高くなる。免許を返納しても暮らしやすい環境をつくっていきたい」としている。

 14年にあった交通事故4372件のうち、65歳以上の高齢ドライバーによる事故は1342件と30・7%に上り、免許保有者に占める高齢者の割合24・8%(14年末時点)を上回っている。