安保法案の反対集会後、デモ行進する元木さん(中央)ら=13日午後、東京・日比谷公園前

 安全保障関連法案の参院採決が間近に迫る中、国会周辺で連日続く大規模な抗議行動に徳島からも若者らが駆け付けている。13日の全国労働組合交流センターと全学連による法案反対集会には、県内から徳島医療福祉労組の元木智之委員長(33)=徳島市福島2、介護職=ら組合員5人が参加し、「強行採決は許さない」などと訴えた。
 
 午後2時、国会正門前には約3千人の組合員や大学生、弁護士、主婦らが集まった。参加団体の主張は「ゼネラルストライキによる法案阻止」。法案に反対する大学生らのグループ「SEALDs(シールズ)」と違って組合主体の活動だが、こちらも若い世代が目立つ。
 
 元木さんらは「戦争法阻止!」と書かれたプラカードを掲げ、弁士による法案反対の訴えに「そうだ、そうだ」と声を上げる。集会後は日比谷公園から銀座に向けてデモ行進し、太鼓のリズムに合わせて「戦争反対、絶対反対」とシュプレヒコールを繰り返した。
 
 元木さんは組合仲間2人と一緒に法案が衆院で可決された7月15日にも、国会前の反対集会に加わった。「安倍政権はあまりにも一方的で、国民を軽視している。今こそ、声を上げなければ」。そんな居ても立ってもいられない気持ちが背中を押した。
 
 87歳になる祖母から戦争体験を聞かされて育った影響も大きかった。祖母は戦時中、学徒動員先の愛知県の工場で空襲に遭い女子寮の仲間を亡くした。徳島大空襲では実家も焼失した。
 
 「祖母ら戦争体験者の思いを受け継ぎ、二度と戦争する国にしてはいけない。法案阻止の活動は、若い世代が力を合わせて社会を変えていく契機になると思う」と力を込めた。