小勝島に現れたアゴヒゲアザラシ=阿南市橘町

 阿南市橘町の小勝島に15日、北極海などに生息するアゴヒゲアザラシ1頭が現れた。県内でのアザラシ確認は7月3、6の両日、同市大潟町の大潟漁港に姿を見せた「オオちゃん」以来。県立博物館の佐藤陽一自然課長は写真から、「大潟で見られたアザラシとは成長度合いが違う。異なる個体だろう」とみている。

 アザラシは体長約2メートルで、雌雄は不明。成獣に近い個体とみられる。体毛は頭部が茶色で胴体は黒く、上唇には白いひげが生えている。午後3時すぎ、国道55号方面から小勝島に架かる連絡橋を通り掛かった同市新野町の男性会社員(46)が見つけた。

 小勝島は、四国電力や電源開発の石炭火力発電所が立地しており、アザラシは県が整備中の多目的グラウンド横の波打ち際に上陸。小石の上に身を横たえ、夕暮れまで日なたぼっこをしていた。時折、右の前足を上げ、手を振るようなしぐさを見せた。

 近くで写真を撮っていた会社員富野篤史さん(41)=同市中林町=は「実際に見るアザラシは、丸々としていてかわいかった」と話した。

 アゴヒゲアザラシが同市に現れたのは10年前に那賀川河口に居着いた「ナカちゃん」、オオちゃんに続き3頭目。