輸出用に箱詰めされるスダチ=石井町の県農林水産総合技術支援センター

 徳島県は、特産のスダチをフランスへ試験輸出する。EU圏へのスダチの果実の輸出は初めてで、かんきつ類では木頭ゆずに次いで2例目。香りが豊かで酸味が強い香酸かんきつはEU圏で関心が高く、既に輸出しているスダチ酢など加工品の販売促進につなげる。

 輸出するスダチは5キロ。検疫対象病害虫であるミカンバエやカンキツかいよう病の被害を防ぐため、上板町の果樹試験地内のハウスで5月から定期的に検査をしながら栽培した。

 16日に石井町の県農林水産総合技術支援センターで出荷準備作業を行い、収穫したばかりのスダチを薬液に漬けて消毒。大きさにより3階級に分けて箱詰めした。一部は鮮度が比較的保持できるとされる透明のフィルムで包装し、効果を見極める。

 25日に徳島を出て、26日にフランスに到着する予定。昨年から輸出しているユズを扱っている現地の仲卸業者からスーパーや量販店などに搬入される。ドイツ・ケルンで開かれる食の国際見本市「アヌーガ2015」の開催期間(10月10~14日)まで鮮度が保たれていれば出品する。

 県によると、スダチはユズと異なりカンキツかいよう病にかかりやすいため、輸出を定着させるには対策が課題になる。

 もうかるブランド推進課は「果実をPRすることで、加工品のさらなる販売につなげたい」としている。