伊能忠敬の日本地図に見入る来場者=県教育会館

 江戸時代の測量家伊能忠敬の日本地図「伊能図」など、近世から近代にかけて作られた地図を紹介する鳴門教育大付属図書館の特別展「人々に示された日本-流宣(りゅうせん)図から伊能図その後へ」が26日、徳島市の県教育会館で始まった。10月18日まで。
 
 付属図書館などが所有している江戸時代から明治に作成された地図と浮世絵の複製19点を展示。伊能図以前に刊行された浮世絵師石川流宣(とものぶ)の「日本海山潮陸図」や、伊能図を基にした地理学者長久保赤水の「大日本国郡輿地(よち)路程全図」などが並び、日本地図の変遷を知ることができる。
 
 同大大学院の立岡裕士教授が展示解説し、「伊能の測量は四国を一周してもほとんど狂いがないほど正確。伊能図は約100年にわたって資料として使われた」と語った。
 
 熱心にメモを取りながら解説を聞いていた阿南市新野町西馬場の無職原一博さん(66)は「測量機器もない時代なのに正確で驚いた」と話した。