ハイムラヤが新たに導入したコットンウールしじらの反物=徳島市の同社

 着物や足袋のインターネット販売を手掛けるハイムラヤ(徳島市)が、県指定文化財の阿波しじら織を使った着物の通年販売を強化している。清涼感のある綿織物のため通常は夏向きだが、ウールを編み込むことで暖かみが増すことをPR。秋冬用の着物として売り出し、販売増を目指している。
 
 ハイムラヤはインターネット上の仮想商店街「楽天市場」に出店し、長尾織布(同市)が製作した阿波しじら織の反物をオーダーメードで着物に仕立て、販売している。今季から、阿波しじらにウールを編み込んだ長尾織布オリジナルの「コットンウールしじら」の反物15種類を加えた。

 阿波しじら織の着物は軽く、肌触りと通気性の良い清涼感がセールスポイント。徳島ならではの着物として差異化できる利点があるものの、売れるのが夏季中心になってしまうのが課題だった。

 コットンウールしじらで仕立てた着物は1着2万4500円(税別)。ハイムラヤでは、阿波しじら織の着物は売り上げ全体の15%程度にとどまっており、コットンウールしじらの反物導入で30%にまで引き上げたい考えだ。

 拝村昇司社長は「阿波しじらは夏のイメージが定着しているが、冬でも暖かく、着心地が良いことを多くの人に知ってもらい、ファンを増やしたい」と話している。

 ハイムラヤは1887年創業の着物問屋の老舗。和装が下火となる中、約10年前からインターネットを活用し、人口の多い関東圏や30~40歳代の壮年層への販売に注力している。