県ナースセンター職員の指導で、採血を練習する復職研修参加者(左側)=徳島市北田宮1の県看護会館

 看護職が結婚や出産で離職する際、連絡先を都道府県ナースセンターに届け出る制度が今月から始まった。要望に応じて情報提供や就職先あっせんを行い、スムーズな復帰につなげるのが目的。看護職不足は長年の課題で、徳島県看護協会もかねてから復職研修に取り組んでいる。ただ育児など家庭の事情で思うように受講できない希望者もいることから、協会では本年度から研修の機会を増やして支援に努めている。
 
 9月中旬、徳島市北田宮1の県看護会館であった集合演習の研修には、現場から長年離れている元看護師の主婦ら13人が参加した。腕の模型を使って採血の練習をしたり、吸引に利用するキットの説明を受けたり。中にはうまく採血できずに戸惑う人もいた。

 16年ぶりの復職を目指す藍住町の女性(43)は「浦島太郎のような状態で不安。でも白衣を着る以上、患者さんから見ればベテランも復職者も関係ない。ミスを起こさないよう、しっかり学び直す」と表情を引き締める。

 復職研修は看護協会が2007年度から行っている。ブランクのある人が仕事勘を取り戻すとともに、新しく導入された機器や改正法などを学び、不安を払拭してもらうのが目的だ。

 協会によると、07年度には16人が参加したが、13年度7人、14年度5人と減っている。申し込んだものの指定された7日間の研修日に子どもの病気や家庭の都合で出られない人もいた。

 そこで協会は本年度から個別演習や職場体験を希望日に受けられるようにするなど、できるだけ参加者の要望や事情に沿ったプログラムに変更した。不安があれば個別演習を受け直すことも可能に。開催場所も従来は県看護会館だけだったが、阿南市とつるぎ町の協会訪問看護ステーションを新たに加えた。

 森山節子会長(68)は「不安なく働けるように質の高い研修を行うとともに、一人でも多くの看護職確保につなげたい」と話している。問い合わせは県ナースセンター<電088(631)5544>。