【写真上】湧き水をおけにためる断水地区の住民【写真下】バケツに水を入れて運ぶ断水地区の住民=いずれも7月12日、三好市山城町

 西日本豪雨で土砂崩れが相次いだ三好市山城町で水道管の破損に伴う断水が続き、住民が不便な生活を強いられている。山間部を中心に復旧のめどは立っておらず、住民は不安を募らせている。

 市によると、断水は7日未明に発生。損壊した国道319号の地下に埋設した上水道の水道管の幹線を中心に損傷が相次ぎ、

白川谷川、柴川谷川などの水源から水をくみ取れなくなった。

 一時は480戸で断水。12日午後7時時点で51戸まで減ったが、上水道がなく、山間部に多い集落水道(約500戸)では被害の把握が進んでいない。8日から市職員らが要請のあった地区などに飲料水を届けているものの、住民は炊事や洗濯などを満足にできない状態が続いている。

 尾又集落では、向かいの谷から引いたホースが豪雨で流され、7、8戸が断水している。岸岡貞子さん(84)方は地下水を千リットルタンクにためていたが、半分以下に減った。風呂も沸かせないため、日光で水を温め、タオルをぬらして体をふいている。

 住民が別の水源を探しているが、十分な水量は期待できない。岸岡さんは「いつ自由に使えるようになるか分からない。作業中に斜面が崩れるかもしれないし、とても心配」と早期復旧を待ち望む。

 平野地区では約8戸が共同で引いた水道が断水した。杉田邦安さん(89)ミツルさん(86)夫妻は断水の発生した6日以降、風呂に入っていない。山の湧き水をおけにためて生活水に使っているが、晴れの日が続いていることもあり、間もなく底を突きそうだ。

 2人は「畑仕事をした後、ゆっくりと風呂に漬かりたい。早く直したいが、どうすればいいのか分からない」と困り果てている。

 三好市では12日、道路の復旧が進み、3世帯6人の孤立が解消されたものの、池田、山城両町の30世帯57人が孤立状態のままだ。両町では25世帯43人への避難指示が継続し、4世帯6人が避難している。