山橋さんと盲導犬の写真に目を通す杉井事務局長=徳島市住吉3の事務所

 3日にトラックにひかれて亡くなった視覚障害者の山橋衛二さん(50)=徳島市昭和町8=と盲導犬「ヴァルデス」をしのぼうと、徳島の盲導犬を育てる会(同市)が、年内に山橋さんとヴァルデスの写真展を開くことを11日、明らかにした。山橋さんと盲導犬の歩みを伝え、功績を回顧する。

 育てる会は、年2回発行する機関誌「ハーネストクシマ」などを通して盲導犬への理解を深めるため、視覚障害者と盲導犬の暮らしを撮影してきた。亡くなった山橋さんとヴァルデスのことをより多くの人々に知ってもらおうと、写真展開催を決めた。

 交通事故で失明した山橋さんのもとに初めて盲導犬がやってきた1987年以降、同会が山橋さんと3代の盲導犬アルク、ウエイン、ヴァルデスを写した千枚以上の中から数十点を選ぶ。交通安全を呼び掛けるイベントで子どもたちと触れ合う場面や、自宅で仲良く寄り添う姿などが展示される予定。開催日程や場所は今後詰める。

 同会の杉井ひとみ事務局長(56)=同市大原町外籠=は「山橋さんや盲導犬がこれまで行ってきた啓発活動の功績は計り知れない。山橋さんの遺志を残された私たちが引き継いでいきたい」と決意を語り、写真選びに追われている。