上映機能を備えた貸しスペースづくりを進める西崎さん(右)や柳生さん(左)=三好市池田町マチのブライダルショップやぎう

 三好市池田町中心部の本町通りにある店舗の空きフロアを、映画を上映できるイベントスペースに活用する計画が進んでいる。徳島ゆかりの作品の上映会を開くほか、貸しスペースとしてトークショーなどに利用してもらう。11月中のプレオープンを目指しており、地域のにぎわいづくりの新しい拠点として期待される。

 イベントスペースが開設されるのは、本町通りの「ブライダルショップやぎう」3階部分(約80平方メートル)で、以前は貸衣装の倉庫として使っていた。座席数や上映用スクリーンの大きさは未定。

 きっかけは店主の柳生良夫さん(48)が昨年秋、知人で宿泊施設「heso camp(へそキャンプ)」を運営し、移住促進に取り組む西崎健人さん(31)=池田町イケミナミ=に「店舗の空きフロアを使って、何か面白いことができないか」と持ち掛けたこと。

 池田町中心部ではかつて「春日座」など2館が営業し、家族連れやカップルでにぎわった。1988年の同館閉館後、旧三好郡内から映画館は姿を消したが、高校時代に足しげく通い、活況を知る柳生さんが西崎さんと、思い出話に花を咲かせるうちに「映画館復活」を思い立った。

 運営は西崎さんが担当し、徳島出身の映像監督の作品や地元に残る古い8ミリフィルム映像をはじめ、地方ではあまり見られない古い名画、ドキュメンタリーなども上映する計画だ。映画以外でも個人や団体に貸し出して、催しやライブなどに活用してもらう。

 本町通りはうだつの町並みで知られ、阿波池田たばこ資料館、古民家を改修した多目的施設「スペースきせる」などが整備されている。西崎さんらはプレオープンに向けて、知人らの協力で天井に色を塗ったり、壁紙を貼ったりする改修作業に追われている。

 西崎さんらは「普段は見られない映像を上映することで、県外からの人の流れをつくりたい」と胸を膨らませている。