本番に向け襖からくりの稽古に励む会員ら=那賀町平野の辺川神社

 那賀町平野の辺川神社農村舞台で昨年70年ぶりに復活した襖(ふすま)からくり舞台が、今年も18日に同神社で行われる。氏子らでつくる保存会会員15人は、本番を目前に、8枚の襖絵が瞬時に場面転換する「田楽返し」などの稽古に汗を流している。

 公演では、那賀高校人形浄瑠璃部の三味線曲に合わせ、9列の敷居にセットした襖絵を、からくりの技法を駆使し、風景や動物、書院など10種類の絵柄に入れ替える。

 稽古は5月から月1回のペースで始め、9月末からは週1回続けてきた。中田聡和さん(55)は「観客を飽きさせないよう動きに一工夫入れるなど、新しい伝統を作るつもりで取り組んでいる」と気を引き締める。

 同農村舞台では、約100年前に作られたと見られる襖絵が100枚以上見つかり、町教委が約50枚を修復した。亀島敬司会長(66)は「先人が作ってくれた襖絵に命を吹き込み、地域活性化につなげたい」と話している。

 公演は午後1時開演。藍住町の「勝瑞獅子保存会」の獅子舞や、徳島市の「阿波木偶箱まわし保存会」の門付け芸、地元の丹生谷清流座による人形浄瑠璃も披露される。入場無料。問い合わせは町教委文化振興室<電0884(62)1117>。