児童の登校風景を撮影するクルー=那賀町水崎

 2016年3月に休校する那賀町水崎の桜谷小学校を舞台に、県がドキュメンタリー映画の制作に取り組んでいる。自然豊かな山あいでのびのびと学ぶ児童の姿を紹介し、都市部にはない地方の良さを訴えるのが狙い。県が同月に徳島市で開く徳島国際短編映画祭で上映される。
 
 撮影は今年9月下旬から始めた。16年3月16日に行われる卒業式まで、全児童11人の姿や学校の風景をカメラで追う。神山町にサテライトオフィスを置くデザイン会社・ドローイングアンドマニュアル(東京)が次世代高画質画像「4K」で撮影し、30分ほどの作品に仕上げる計画で、タイトルは未定。

 今月13日には、学校近くの田で行われた稲刈り体験に密着。全児童が学年の垣根なく和気あいあいと収穫を楽しみ、収穫後の田で元気いっぱいに遊ぶ姿などを撮影した。14日には、登校風景や授業の模様を収めた。

 今後、遠足や芸術家による特別授業などを収録するほか、児童や保護者、住民へのインタビューも行う。

 鈴木裕司校長は「学校最後の半年を映画として残してもらえ、うれしい。子どもたちは学校や町に愛着を持っている。そういう気持ちが画面から伝わる素晴らしい作品になると思う」と話す。

 県は、政策コンセプト「vs東京」の事業の一環として、映画祭開催に合わせて山間部の小規模小学校を舞台にした映画を制作することにし、同校に協力を求めた。県地方創生推進課の加藤貴弘係長は「生き生きと過ごす児童の笑顔を見てもらい、徳島の良さを再認識してもらいたい」と言っている。

 映画祭は、16年3月18~20日に徳島市のあわぎんホールなどで開かれる。1分から1時間ほどの国内外の作品数十本が上映される予定。