徳島県教委は20日、阿南市の阿南工業、新野両高校の再編計画案をまとめた。2012年の骨子案で示していた本校、分校制を見直し、宝田と新野の2キャンパス制を採用する内容で、11月に地域説明会を開くなどして意見を聞く。地元の強い反対で2年余り停滞していた両校の再編は、18年4月の新高校の開校に向けて再び動き出した。

 計画案では、新高校に工業科と、6次産業化を学ぶ産業創造科の2学科を設ける。現在の阿南工を宝田キャンパス、新野を新野キャンパスとし、宝田では両学科の座学と工業教育、新野では主に産業創造科の実習を行う。

 阿南工の実習棟や新野の温室といった両高校の既存設備は壊さずに活用し、新しく新野キャンパスに人工芝グラウンドと植物園を造る。キャンパス間の生徒の移動には専用バスを導入する。

 両高校は17年度まで生徒募集を続ける。17年度入学生は、18年4月の開校で新高校の2年生として転学する。新高校の校名や制服、部活動は両高校と県教委が16年4月に立ち上げる開校準備委員会で話し合う。

 12年2月に県教委が示した骨子案は、本校の阿南工に工業科と総合学科、分校の新野に農業科を置く方針だった。しかし、新野の分校化に反対する市民が約1万7千人の署名を集め、見直しを求める嘆願書を提出するなどしていた。

 県教委は本年度中の再編計画策定を目指し、11月5日午後7時から、阿南市富岡町北通の市民会館で計画案の地域説明会を開く。定員350人で、申し込み不要。11月上旬からはパブリックコメントも行い、幅広く意見を募る。