平家落人伝説を題材にした創作劇を演じる祖谷十八人会=三好市西祖谷山村のかずら橋夢舞台

 三好市祖谷地方の名物行事「祖谷平家まつり」が25日、同市西祖谷山村今久保のイベント広場「かずら橋夢舞台」であり、県内外の観光客らが郷土芸能や武者行列を楽しんだ。

 同市東祖谷の住民団体・祖谷十八人会が、平家落人伝説に基づく新作劇「別離(わかれ)二つ」を上演。幼い安徳天皇や小姓千代松、重臣たちが絆を深めていく様子を情感豊かに演じた。

 西祖谷山村吾橋(あわし)地区に伝わる加羅宇多(からうた)姫伝説を題材にした創作劇も披露され、夫の尊良親王に会うため旅に出た姫が祖谷で命を落とす切ない物語を地元の保存会が熱演した。

 同市出身の人形遣い勘緑さんによる浄瑠璃公演や襖(ふすま)からくり、祖谷衆太鼓、祖谷の粉ひき節踊りなどもあり、総勢約80人による勇壮な武者行列がフィナーレを飾った。

 まつり見物のため帰省した窪原和弘さん(69)=京都府精華町、会社員=は「どの劇もプロのような演技で見応えがあった」と感心していた。