竹宮さんのデザインに基づき制作された源九郎狸の像=北島町高房

 北島町高房に伝説が残る「源九郎狸(だぬき)」の石像が完成した。同町出身の漫画家竹宮惠子さん(65)が描いたデザイン画に基づき、町商工会が地域活性化策の一環として制作していた。大鵬薬品工業北島工場(高房)敷地内にある遊歩道に設置される予定。

 源九郎狸像は高さ50センチ。長髪を後ろに束ねた美少年が大きな酒どっくりを小脇に抱えて座っている。しっぽはタヌキのままで愛きょうがある。

 8日、同町高房の町水辺交流プラザで開かれたイベント「きたじまるしぇ」でお披露目された。竹宮さんも出席し、徳島市出身のオカルト作家山口敏太郎さん(49)と対談。源九郎狸像について「デザイン画より丸みがあり、少しかわいらしくなった。町のイメージアップにつながれば」と話した。

 石像は竹宮さんのデザイン画とともに会場に飾られ、来場者の目を引いていた。吉野川市から訪れた市川ひなたさん(7)=飯尾敷地小2年=は「すごくきれいな顔をしているのに、しっぽがあってかわいい」と話していた。

 源九郎狸のイメージソングに合わせ四国大の田村典子教授が振り付けたダンスの発表もあった。

 像の制作は、町商工会が高房の旧東邦レーヨン徳島工場付近にあった源九郎狸を祭る祠(ほこら)の再建に合わせて企画した。工場跡地に進出した大鵬薬品工業の協力を得て、遊歩道に設置する準備を進めている。