上板町町制施行60周年記念イベントで販売された「泉谷川ほたる米」=同町泉谷の技の館

 上板町泉谷の米作農家11戸が、地元産の米を「泉谷川ほたる米」と名付けて販売を始めた。米価下落など、農家を取り巻く環境が厳しさを増す中、ホタルが生息する清流泉谷川の水で育てた米のブランド化を図り、収入増につなげる。

 販売に乗り出したのは高田久司さん(68)ら。近くの泉谷川がホタルの名所であることから、地元の米を「ほたる米」として販売することを思い立ち、9月に「泉谷川ほたる米生産組合」を設立し、準備を進めていた。

 現在、コシヒカリ、キヌヒカリ、ヒノヒカリの3品種を5キロ当たり2100~2300円で販売している。

 泉谷地区では、昔から泉谷川の水を農業用水として利用。現在、約20ヘクタールで米を育て、年間約90トン(推定)を収穫している。泉谷産の米は「もちもちしておいしい」と好評だが、作付面積の規模が小さく、大半が親戚や知人に渡る「縁故米」として消費されてきたため、市場にはほとんど出回っていなかった。

 組合長の高田さんは「付加価値を付けて、ある程度の収益を確保したい。そうすれば若者の新規就農も期待できるかもしれない」と意気込む。

 ほたる米は21、22両日に徳島市の藍場浜公園である「とくしま食材フェア」に出展するほか、地元ゴルフ場の土産物売り場にも並べている。近くインターネット販売も行う。来年以降はスーパーや産直市などでの販売も検討している。