特殊詐欺の被害防止を呼び掛ける「警醒電話鳴ると 騙された振りの段」の公演=アミコ専門店街

 特殊詐欺被害への注意を呼び掛ける阿波人形浄瑠璃の演目「警醒(けいせい)電話鳴ると」の第2作「騙(だま)された振りの段」が出来上がった。不審電話を受けたら、だまされたふりをしたまま警察に連絡し、犯人をおびき出して逮捕につなげる「だまされたふり作戦」を周知するのが狙い。徳島市の人形座「青年座」が依頼に応じて県内各地に出向き、上演する。

 物語は1作目の「オレオレ詐欺の段」と同様に「傾城阿波の鳴門 順礼歌の段」がベース。母親のお弓が、離れて暮らす娘のお鶴になりすました犯人から「奉公先の主人の金を使い込んでしまった」という電話を受ける場面から始まる。

 犯人との電話を終えて戸惑うお弓が「電話でお金の話は詐欺」と書かれたチラシを見て詐欺だと気付き、警察に相談。だまされたふりを続け、犯人グループの1人が家まで金を取りに来たところを警察官が取り囲んで捕まえるという物語だ。

 作者は徳島市の義太夫三味線奏者の鶴澤友輔さん。県警の依頼で作った第1作が好評だったことから、続編を県警に提案した。

 1日に徳島市のアミコ専門店街1階広場で行われた公演では、同市の人形座「青年座」がお弓と詐欺グループのやり取りをユーモアたっぷりに演じて「だまされたふり作戦」を紹介した。

 妻と見に訪れた藍住町富吉、建築業笹木敏(さとる)さん(65)は「迫力のある大捕物に見入った。不審な電話が掛かってきたら、すぐに警察に相談したい」と話していた。

 次回は12月13日午後2時から、吉野川市鴨島町麻植塚の西圓寺で。上演依頼などの問い合わせは青年座の玉井啓行座長<電090(1176)4496>。