矢野銅鐸を紹介する4K映像=板野町の県立埋蔵文化財総合センター・レキシルとくしま

 板野町犬伏の県立埋蔵文化財総合センター・レキシルとくしまで、国指定重要文化財「矢野銅鐸」を紹介する高画質の4K映像が公開されている。センターの設立20周年を記念し、代表的な所蔵品をより広く知ってもらおうと県教委などが制作した。

 矢野銅鐸の正式名称は「突線袈裟襷文(とっせんけさだすきもん)銅鐸」で、1992年に徳島市国府町の矢野遺跡で出土した。高さ98センチ、重さ17・5キロ。県内で発見された42点の銅鐸の中では最大で、国内でも最大級。弥生時代後期に作られたとみられている。銅鐸はセンターの特別収蔵庫で保管されており、通常はレプリカ以外を見ることはできない。

 映像は約9分間に編集され、玄関ホールで随時公開。銅鐸の表面や「飾り耳」と呼ばれる突起部分、内部の様子などを細部まで精巧に映し出す。さびが付く前の金色に光り輝く様子も再現。出土時の埋葬状況もナレーションで流し、銅鐸の価値を学ぶことができる内容となっている。

 19日には県内の高校社会科教諭ら12人がセンターを訪問し、映像を視聴した。小松島高校の湯浅利彦校長(58)は「レプリカでは観察することが難しい非常に細かい部分まで確認できた」と感心していた。

 映像は県教委などが神山町の映像制作会社「えんがわ」に約300万円で制作を委託し、センターで撮影した。今後、インターネットでも画像を公開し、県内の小中高校などに行う出前授業でも活用する。