大宮戦で攻撃の起点となったウタカ(中央)。岩尾(右)の決勝点もアシストした=鳴門ポカリスエットスタジアム

 J2リーグ15位の徳島ヴォルティスは25日午後7時から、鳴門ポカリスエットスタジアムで6位のアビスパ福岡と対戦する。前節大宮戦は初先発したFWウタカの活躍もあって前川、岩尾の2得点で競り勝った徳島。勢いを取り戻しつつある攻撃陣が、強固な守備を誇る福岡にどれだけ迫れるか、真価が問われる一戦になる。
 

 6月の前回対戦は0-1で惜敗した。ボールは保持したもののシュートチャンスまでは至らず、福岡の後半のミドルシュート1本に沈んだ。ロドリゲス監督は「前回とは違う形にしないといけない」と、システム変更などを示唆する。

 キーマンはやはりウタカだ。大宮戦はシュートだけでなく、ポスト役として周りの選手を生かす能力も証明した。先制点を決めた前川は「ウタカが前線でボールを持つことで、中盤の選手の攻撃参加が増える」と指摘する。今後は厳しいマークに合いそうなウタカとの間合いや位置関係を意識しながら攻撃を組み立てたい。

 大宮戦は先制直後に追いつかれた。GKからサイドへ、そしてFWへのロングクロスとわずか3プレーで得点された。敵陣内に押し込み、切り替えが遅れたのが要因。福岡戦も似た状況は起こりうる。1対1やセットプレーで分が悪いなら、チーム全体で組織的に守る必要がある。

 猛暑の中、大宮戦から中3日の連戦で体力回復もポイント。途中交代を見越し、サブメンバーのコンディションも万全に仕上げたい。

 J1昇格プレーオフ圏内の福岡との勝ち点差は9で、これ以上離されるわけにはいかない。強力FWを新たなエンジンに、上位追撃へ加速する。

 

 ■対戦チームの横顔 リーグ2番目の堅守

 3バックと4バックを併用し、前線からの積極的な守備を課す福岡。大雨の影響で1試合少ないが前節までの総失点は22と、松本と並びリーグ2番目の少なさを誇る。

 守備の柱は試合当日、37歳になる元日本代表DFの駒野。球際の粘り強さや高い危機管理能力でピンチを防ぐ。15日の讃岐戦でチーム史上最年長得点を決めるなど攻撃参加も怠らない。

 6月の徳島戦で、FWドゥドゥの決勝点をロングパスでお膳立てした司令塔のMF鈴木は累積警告で出場停止。持ち前のカウンターは若干鈍りそうだが、ここまで6得点の元代表FW森本や徳島市出身のDF實藤ら要注意選手は多い。セットプレーも迫力がある。

 徳島は前線にウタカが入り、相手ゴール近くでボールを持てる場面が増えた。中盤以降の選手も積極的に攻撃に絡み、厚みのある仕掛けで福岡を崩したい。