水木さんをしのんで設けられた記帳台。直筆イラストや世界怪遺産の登録認定証も飾られている=三好市山城町上名の道の駅大歩危

 11月30日に93歳で死去した漫画家水木しげるさんを悼み、妖怪の伝承地として知られる三好市山城町の「道の駅大歩危」(同町上名)などに2日、記帳台が設けられた。直筆色紙などゆかりの品も展示され、妖怪ファンや地元住民が水木さんをしのんでいる。

 記帳は、生前の水木さんと交流のあった住民グループ「四国の秘境 山城・大歩危妖怪村」などが企画。「妖怪屋敷」を併設する道の駅大歩危、観光施設・大歩危峡まんなか(同市山城町西宇)、大歩危駅(同市西祖谷山村徳善西)の3カ所で行われている。

 道の駅大歩危では、2001年に住民有志が「児啼爺(こなきじじい)」の石像を建てた際、水木さんから寄せられた直筆イラストと、「バンザイ 子泣き爺の像建立 おめでとございます」とのメッセージを展示。08年に水木さんが会長を務める世界妖怪協会から「後世に遺(のこ)したい怪遺産」に登録された認定証も並ぶ。

 香川県坂出市から夫婦で訪れた主婦喜来恵さん(63)は記帳後、「幼いころは『ゲゲゲの鬼太郎』を読んでいた。水木さんの思いがある土地なので、今後も地元の妖怪を伝えてほしい」と話した。

 妖怪村メンバーで、大歩危峡まんなかの大平克之社長(60)は「石像建立など、水木先生の協力があればこそ活動が続いてきた。怪遺産に認定されている鳥取県境港市や岩手県遠野市と連携して活動を続け、先生の思いをつなげていきたい」としのんだ。記帳は後日、東京の水木プロダクションに届けられる。