今年の徳島県内の交通事故による死者数が、過去最少だった昨年(31人)を下回るペースで推移している。4日時点の死者数は26人で、前年同期(29人)より3人少ない。年の瀬を迎え、県警は特別警戒の実施や反射材の配布などで事故防止に努める。

 県警交通企画課によると、県内交通事故死者のピークは1971年の180人。全国で毎年1万5千人以上が死亡し、「交通戦争」と呼ばれた時期だ。その後、90年代半ばの第2次交通戦争を経て全国的な交通安全運動が展開され、車体強化や医療向上などもあって死者数は減り始めた。

 過去10年(2005~14年)の県内平均は48人。年によって増減はあるものの減少傾向にあり、ピーク時の4分の1程度となっている。昨年は12年の32人を下回り、過去最少となった。

 今年は11月末時点で25人(前年同期28人)と2年連続の最少記録更新が視野に入る中、3日には吉野川市山川町でひき逃げ事件が発生、女性1人が死亡した。

 県警は年末になると人出が多くなり飲酒する機会も増えるとして「安全確認や交通ルールの順守を」と訴え、1日から県内13署で年末年始特別警戒(1月10日まで)を実施して街頭パトロールや飲酒検問を強化している。

 さらに10日には県警本部の警察官が交通死亡事故を防ぐ抑止隊を結成し、違反取り締まりやキャンペーン活動に取り組む。

 県警が事故防止策として推奨しているのが反射材の着用だ。交通企画課の時谷俊寛課長は「夜間に反射材を身に着けると、暗い色の服を着た人に比べて運転手から約4倍見えやすくなる。外出時は着用の徹底を」と呼び掛けている。