ワカメの胞子が付いた種糸をロープに差し込む漁師ら=美波町東由岐の東由岐漁協前

 美波町の漁業者らでつくる「美波の海の恵み研究会」は、同町東由岐の由岐漁港沖でワカメの試験養殖を始めた。低迷が続く漁業の新たな収益源にするのが狙いで、今月下旬から収穫して出来栄えを確認する。

 11月中旬、漁師や町婦人会、県立農林水産総合技術支援センター水産研究課の担当者ら計30人が東由岐漁協前で、ワカメの胞子が付いた種糸を、長さ20メートルのロープに40センチ間隔で差し込んでいった。同様のロープを16本作って由岐漁港の沖合約500メートルまで漁船で運び、浮きを付けて固定した。長さ30~40センチまで成長させ、収穫する。

 養殖を目指すワカメは、県が2014年に開発した新品種。従来品種に比べて厚みがあり、成長が早いのが特長だ。天然ワカメが多く流通する2、3月よりも早い12、1月に収穫でき、他の漁業者と競合しないことから、県などの協力を得て取り組むことにした。

 研究会は、地域の基幹産業である漁業の立て直しを図ろうと、11年に発足。活動の第1弾としてヒジキの試験養殖を続けており、13年12月に初出荷にこぎつけている。