「千年サンゴと活きるまちづくり協議会」が保全に努めている千年サンゴ=2011年、牟岐大島(同協議会提供)

 牟岐町沖の世界最大級のコブハマサンゴ(千年サンゴ)を保護する「千年サンゴと活きるまちづくり協議会」の取り組みが、地域の文化や自然を守る市民活動を支援する日本ユネスコ協会連盟(東京)の「プロジェクト未来遺産」に登録された。15日、同連盟が発表した。県内団体の登録は阿波人形浄瑠璃「平成座」(徳島市)に続いて2例目。

 協議会は、環境保護やダイビング事業を行う地元NPO法人、牟岐町、漁協などが2011年7月に設立。牟岐大島の湾内に生息する千年サンゴ(高さ約9メートル、外周約30メートル)の周辺で、サンゴを食べるオニヒトデや巻き貝が目立つようになったため、本格的に保護に乗り出した。

 年4~12回、会のメンバーに加え、県内外からボランティアのダイバーを募り、駆除を実施。これまでにオニヒトデ3264匹、巻き貝3万5841個を捕獲した。その結果、オニヒトデはほとんど見られなくなり、巻き貝も激減した。

 このほか、地元の児童に千年サンゴの大切さなどを伝える環境教育や、湾内に生息するサンゴの分布調査にも取り組んでいる。

 浅香新八郎会長(77)=同町川長=は「今後も千年サンゴの保護と、活動を引き継ぐ担い手の育成に努めたい」と話した。

 未来遺産は09年度に創設。15年度は全国から43件の応募があり、有識者が同協議会を含め5件を選んだ。登録団体には応援金20万円が贈られるほか、広報活動への支援がある。登録数は累計で57件になった。