血管撮影装置を備え、カテーテル治療も外科手術も行えるハイブリッド手術室=徳島大学病院(同病院提供)

 徳島大学病院(徳島市蔵本町2)は、血管撮影装置を備えた外科手術室「ハイブリッド手術室」を新外来診療棟4階に設けた。別の場所で行っていたカテーテル治療と外科手術が同じ場所でできることから、患者の負担軽減や手術時間の短縮が図れる。来年1月から本格的に運用する。

 大動脈瘤(りゅう)や動脈硬化症などのカテーテル治療で使う血管撮影装置(1台)は、手術台の周囲を回りながらエックス線を照射し、体内の画像や動画を2台のモニターに映し出す。カテーテル治療は同病院で年間100件ほどが行われている。

 血管に関する治療はカテーテル治療だけでなく、血流の迂回(うかい)路を作る外科手術が必要な場合もある。従来は異なる場所で、時には手術日を変えてそれぞれの処置をしていたが、ハイブリッド手術室の整備でカテーテル治療と外科手術を連続して行えるようになった。

 ハイブリッド手術室は全国の国立大病院の約半数に設置済みで、県内では徳島赤十字病院(小松島市)に次いで2カ所目となる。撮影装置などの設備費は約2億円。藤本鋭貴助教(心臓血管外科)は「患者に安全で負担が少ない医療を提供していきたい」と話している。