4月3日に告示される徳島県議選で、無投票選挙区が過去最多の7選挙区になる公算が大きくなっている。全選挙区の半数に上り、定数39の4割近くの14人が有権者の審判を受けずに当選することになる。有権者数でみれば3人に1人が投票できず、該当区の住民からは民意を示せない不満の声とともに、政治への無関心が無投票を招いているとの指摘も上がっている。
 
 徳島新聞の調べでは、無投票の可能性が高い選挙区は鳴門(定数3)、小松島・勝浦(3)、吉野川(2)、阿波(2)、美馬第1(2)、美馬第2(1)、三好第2(1)。無投票となれば吉野川と阿波、美馬第2、三好第2は2回連続となる。
 
 戦後17回行われた県議選のうち、無投票選挙区が最も多かったのは1995、99年の6選挙区。無投票当選者が最多だったのは79年の12人で、今回はそれらを上回りそうだ。
 
 2日現在の県内有権者数は64万3400人。このうち7選挙区は20万8189人で32・4%を占める。
 
 美馬第2区内に住むつるぎ町貞光太田西の自営業大垣琢馬さん(50)は「無投票になりそうなのは残念。複数の候補者が政策を示すことが、より良い政治につながるのに」と話す。三好第2区の東みよし町加茂、パート従業員楠敦子さん(56)も「立候補者が1人では、ますます政治への関心がなくなる」と心配の声を上げた。
 
 前回2011年に定数を2人上回る5人が戦った小松島・勝浦区は、99年以来の無投票となりそう。勝浦町星谷の自営業北谷英典さん(68)は「無投票は有権者の意識が低いから。みんなが町を良くすることを真剣に考えないといけない」と、政治への関心の低さが要因とみる。
 
 地盤(組織力)、看板(知名度)、かばん(資金力)が必要とされる旧態依然とした選挙の在り方を問う声もある。阿波市市場町大野島の市場文化会館館長宮浦善和さん(62)は「市民の多くは無投票に納得していないと思うが、選挙の構造が変わらないと、この連鎖は断ち切れない」と指摘している。