佐那河内村に計画されている広域ごみ処理施設建設を最大の争点とする出直し村長選は11月1日、投開票される。前職の原仁志氏(63)=同村下、無所属=と、新人で元JA徳島市八万支所長の岩城福治(よしじ)氏(58)=同村上、無所属=が、計画の推進、白紙撤回をめぐって舌戦を展開し、激しく競り合っているもようだ。両陣営の活発な動きに村民の関心は高まっている。
 
 原氏は、村が合併せずに存続していくためには、広域行政を進めることが必要だと強調。ごみ処理施設の受け入れはその一環で「地元対策として継続的な財政支援が受けられ、保育料軽減などにつながる」と、メリットをアピールしている。若者の定住促進なども公約に掲げる。
 
 告示後は街頭演説に力を入れ、4日間で57回行った。村議2人や支援者が演説で応援弁士を務めたり選挙カーに同乗したりして支持を呼び掛けている。
 
 岩城氏は原氏の計画の進め方について「納得のいく説明のない強引なやり方で暴挙だ」と批判を強めている。計画の白紙撤回を主張し「遺恨が残らないよう議論を尽くして問題を解決する」と訴える。特産品開発による農業振興や旧佐那河内中学校跡地の有効利用も打ち出している。
 
 計画に反対する二つの住民団体と村議4人が支援。告示後4日間で街頭演説を35回こなし、29日開いた個人演説会には約200人が集まり気勢を上げた。
 
 徳島新聞が告示後、村内の有権者100人に行った意識調査では、94%が村長選に「大いに関心がある」「関心がある」と回答した。ごみ処理施設建設計画への関心は高いとみられ、村民の判断が注目される。