大量の発汗 改善するには

 【質問】75歳の男性です。数年前から就寝中に多くの寝汗をかきます。汗は上半身だけなのですが、大量に汗をかいて寝間着や布団がぬれます。そのため一晩に3度も寝間着や下着を着替えています。一日に水分は1リットルくらい取っています。朝、晩には降圧剤などの薬を常用しています。薬との因果関係はありますか。睡眠不足で困っています。症状を改善する治療法があれば教えてください。

 かさまつ在宅クリニック(徳島市仲之町2)
 笠松 哲司院長

 まずは原因の特定から

 【答え】汗の重要な役割は体温調節です。就寝時に汗をかき、体温を下げることで、良質な睡眠を取ることができます。人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われていますが、量は個人差があります。寝室の温度や寝ている時の服装など就寝環境によっても汗の量は変わります。

 寝汗の原因は温熱性と精神性に大別されます。原因が分からない場合もあり、複数の診療科が担当することになります。まずは、かかりつけ医に相談してください。

 温熱性の場合は、体に熱を持つ原因がないかチェックします。まず汗以外の症状を確認してください。食欲がない、熱がある、せきが出る、脈拍が速いといった症状を伴っていれば、内科での診察や検査が必要です。感染症や内分泌疾患をはじめ、さまざまな病気が隠されていることもあり、問診や診察、血液検査で総合的に判断することになります。

 降圧剤を服用しているとのことなので、まれなケースながら、これが原因となっている可能性はあります。このほか、抗うつ薬、解熱鎮痛剤なども寝汗の原因となります。

 内科で原因が分からなければ皮膚科を受診してください。内服薬や注射が効果的な場合があります。日本皮膚科学会のホームページに掲載されている「原発性局所多汗症診療ガイドライン」が参考になると思います。

 精神性の場合はストレスなど精神的な不調がないかをチェックします。睡眠は重要なチェック項目です。良質な睡眠が取れていないと体の疲れは取れません。自律神経のバランスが崩れ、寝汗につながります。

 精神的な不調は心療内科や精神科の医師に相談してください。

 また、就寝前にアルコールをたくさん飲むと、多くの寝汗をかきます。アルコールを飲んだ時に発生するアセトアルデヒドを体内から汗として排出しようとするからです。ストレス解消のための飲酒は適量にしましょう。