レンコン畑で羽を休める4羽のコウノトリ。両端が新たに飛来した2羽=鳴門市大津町

 コウノトリのペアが居着いている鳴門市に、今年に入って別の雌雄2羽が飛来した。雌の方は昨年5月に1度飛んで来ているが、今回の雄が県内で確認されるのは初めて。縄張りを守ろうとするペアが5日、2羽を追い払う姿が目撃された。

 新たな2羽は個体識別用の足輪から、2013年4月に京都府京丹後市の人工巣塔で生まれた2歳9カ月の雌と、14年3月26日に兵庫県豊岡市のコウノトリの郷(さと)公園にある仮設人工巣塔で生まれた1歳9カ月の雄だった。いずれも繁殖期を迎えていないことから、つがいの可能性は低い。

 公園によると、2羽は昨年9月から12月まで丸亀市など香川県内に滞在していたことが確認されている。鳴門市では1月4日昼ごろ、複数の住民やカメラマンらに目撃されて以降、大麻町や大津町で過ごしている。

 両町などを縄張りに昨年から居着いているペアは、新たな2羽を巣から遠ざけようと、くちばしを激しく鳴らして威嚇したり攻撃したり。時折、逆襲に遭うこともある。一方、巣から約4キロ離れたレンコン畑では、4羽で羽を休ませる場面もあった。

 コウノトリの生態を研究している兵庫県立大大学院の大迫義人准教授(58)は「縄張りの範囲は豊岡地域で約2・7キロ。鳴門のペアも縄張りの外ならば激しく排除しないだろう。まずは新たな2羽が鳴門の地に定着するかどうかが注目される」と話し、静かに見守るよう訴えた。