強風で横転したトラック=4日午前11時20分、徳島市の大野橋

 非常に強い台風21号は3日、日本の南海上を北上した。徳島県内には勢力を保ったまま4日昼ごろに最接近する見通しで、上陸や通過の恐れもある。朝から昼過ぎにかけて風速25メートル以上の暴風域に入り、猛烈な風に見舞われる見込み。JR四国は同日の始発から県内を通る全列車の運休を決めており、交通機関のダイヤにも大きな影響が出そうだ。

 4日午後6時までの24時間雨量は多い所で南部400ミリ、北部300ミリ。1時間雨量は北部、南部ともに80ミリと予想されている。 徳島地方気象台によると、県内は4日未明から風速15メートル以上の強風域に入る。雨も未明から徐々に強くなり、朝から激しさを増す見通し。

 JR四国は4日の四国内の全特急列車と、瀬戸大橋線など一部区間を除く普通列車を始発から運休する。運転再開は未定。 予想最大風速は北部、南部ともに陸上35メートル(最大瞬間風速50メートル)、海上40メートル(55メートル)。波の高さはうねりを伴い、南部12メートル、北部8メートルと大しけになりそう。

 徳島と和歌山を結ぶ南海フェリーも4日を終日欠航。オーシャン東九フェリーは同日の徳島発東京行きと徳島発北九州行き、東京発徳島行きの3便と、5日の北九州発徳島行きの欠航を決めた。
 高速バス各社は京阪神方面を中心に、4日朝から運休する便が多くなる見通し。路線バスも、徳島バスと徳島市営バスが始発から全線の運休を決めた。

 4日に徳島空港を発着する空の便の東京線は、午前7時台から午後4時台までのうち上下13便が欠航を決めた。日本航空の福岡線は、終日欠航する。

 2学期が始まったばかりの学校は、鳴門、阿波、三好の各市や上勝町などが全小中学校を臨時休校する。

 徳島駅クレメントプラザは4日、県パスポートセンターなど一部を除き、臨時休館。そごう徳島店も臨時休業する。

 四国地方整備局は4日朝から夕方にかけ、鳴門市北灘町~香川県東かがわ市の国道11号(12・8キロ)で高波による通行止めの可能性があるとして警戒を呼び掛けている。

 3日午後11時時点で、美波町全域で3300世帯6811人に避難勧告が出されている。