ベトナムに輸出する県産コシヒカリを箱詰めする職員=板野町のJA全農とくしまパールライスセンター

 JA全農とくしまは2日、県産コシヒカリ240キロをベトナムに輸出するため福岡空港に発送した。通関手続きを経て9日に到着する予定。環太平洋連携協定(TPP)の参加国であるため、協定発効により関税が撤廃されるのを生かして販路を開拓し、県産米の販売拡大につなげる。

 ベトナムの商社を通じて輸出し、220キロをホーチミン市のイオンベトナムに、20キロを同市の和食レストランにそれぞれ販売する。イオンベトナムでは28日から4月3日まで開かれる県産品の物産展で売り出し、この後、同店の日本食コーナーに置く。

 全農とくしまによると、ベトナムへコメを輸出する場合、現状で23%の関税がかかるが、TPP発効後は無関税となる。これを商機と捉え、輸出量を増やしていく。

 2日は板野町の全農とくしまパールライスセンターで、職員が計120袋(1袋2キロ)を箱詰めし、トラックに積み込んだ。

 全農とくしまパールライス課の森井和明審査役は「昨年、現地で消費者に試食してもらい好評だった。経済成長の著しいベトナムは将来有望なので積極的に売り込みたい」と話している。

 全農とくしまでは、コメの国内需要が縮小していることを受け、これまでシンガポール、イギリス、アメリカ、台湾の4カ国に県産米を輸出している。