阿波しらさぎ文学賞に輝き、表彰状を受け取る大滝瓶太さん=新聞放送会館

 今年創設された掌編小説コンクール「徳島新聞 阿波しらさぎ文学賞」(徳島文学協会、徳島新聞社主催)の授賞式が9日、徳島市の新聞放送会館で開かれた。「青は藍より藍より青」で阿波しらさぎ文学賞に輝いた大滝瓶太さん(31)=神戸市兵庫区、フリーライター=ら3人に表彰状と賞金が贈られた。記念行事の文学トークもあった。

 徳島新聞社の宮本正理事編集局長から表彰状が贈られた大滝さんは「8年前に小説を書き始め、多くの無名の書き手である友人の作品に影響を受けた。一人でも多くの人が小説を書いてくれればと思う」と謝辞を述べた。

 「海風の吹く町で」で徳島新聞賞に選ばれた坂東広文さん(58)=徳島市北常三島町、会社員=は「徳島の文化発信に寄与できて誇りに感じる」と喜びを語った。「お見送りの川」で徳島文学協会賞が贈られた宮月中(みやつきちゅう)さん(24)=徳島市南前川町、大学院生=は「自分はこんな作風でいいと認めてもらえたことがうれしい」と声を弾ませた。

 文学トークでは徳島文学協会の佐々木義登会長(四国大教授)が司会をし、受賞者3人と最終選考委員長を務めた芥川賞作家の吉村萬壱さん、ゲストで芥川賞作家の玄月さん、直木賞作家の三浦しをんさんが受賞作品について意見を交わした。