対局を通して腕を磨く子どもたち=徳島市徳島町城内の市中央公民館

真剣な表情で対局に臨む子どもたち=阿南市富岡町北通の阿南ひまわり会館

 藤井聡太七段の活躍や、八大タイトルを8人の棋士が分け合うなど注目を集める将棋界。徳島県内でも関心が高まり、各地の子ども向け将棋教室がにぎわっている。子どもたちは将棋を楽しみつつ、レベルアップを目指して切磋琢磨している。徳島県出身の現役プロ棋士は2014年以降、不在になっており、将棋ファンの間ではプロ誕生を願う声も上がっている。

 日本将棋連盟のホームページには、連盟公認の指導員らが教える教室として県内は4カ所が紹介されている。

 徳島市中央公民館で毎週土曜日に行われている「子ども将棋教室」には、小中学生が通う。春、秋、冬の3期で受け付けており、継続者も多い。近年は10人前後が入れ替わりながら40人前後で推移している。8月25日に始まった秋の教室は、11人が新しく加わり38人が学ぶ。

 津田小5年の田中優介さん(11)は「いろんな手を考えて勝つのが楽しい」と話す。

 「阿南こども将棋教室」は阿南市ひまわり会館で毎月2回、土曜日に開かれている。昨年度は、藤井七段がプロ入り後の連勝記録を更新するなど人気が高まったため、一時は40人を超えた。現在は小学生を中心に幼稚園児から高校生までの33人が競い合っている。

 阿南二中1年の光山千尋さん(12)は5月の県小中学生将棋大会の中学女子で優勝し、8月に山形県天童市で開かれた全国大会に出場した。「いい勉強になり、また頑張ろうという意欲が湧いた」と意気込む。

 阿南市羽ノ浦公民館で開かれている教室には、昨年度に続いて本年度も定員30人を上回る申し込みがあった。石井町立公民館浦庄分館の教室は上限が40人で、昨年度は待機者が20人ほどに上ることもあったという。

 県内の棋士はこれまで、明治時代に活躍した美馬市脇町出身の小野五平12世名人(1831~1921年)や、名人戦で大山康晴15世名人に挑戦した美波町出身の灘蓮照九段(1927~84年)がいた。徳島市出身の武市三郎七段(64)=東京都杉並区=が2014年に引退してからは現役プロ棋士がおらず、養成機関である奨励会にも在籍者はいない。

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