本格的な抱卵に入ったコウノトリのペア=29日、鳴門市大麻町

 19日に初産卵したとみられる鳴門市のコウノトリについて、徳島県は29日、官民でつくるコウノトリ定着推進連絡協議会の調査データに基づき「26日から本格的な抱卵に入った」と発表した。卵は少なくとも2個以上で、本格的な抱卵から約30日後にふ化するため、ひなの誕生は4月25日前後と推測される。

 兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)によると、本格的な抱卵の判断基準は1日7時間以上の調査で2羽のどちらかが巣に伏せている割合が80%を超えた場合としている。

 協議会の調査では、26日が87%、27日が91%、28日が90%と3日連続で基準の80%を超えたため、公園と協議した上で26日に本格的抱卵に入ったと判断した。22日以降は2羽が同時に巣を離れることはなくなり、29日も交代しながら巣に伏せていた。

 協議会の竹村昇会長(63)は「かわいらしいひなが誕生すれば、鳴門の街は活気づく。無事にふ化することを祈りたい」と期待を膨らませていた。

 本格的な抱卵に入った2羽を刺激しないため、県は巣から半径400メートル以内の立ち入り制限区域で撮影や観察をしないよう、協力を呼び掛けている。