快進撃を続けるKing Gnuのメンバー。右から2人目が勢喜さん

 

 阿南市出身の勢喜遊(せき・ゆう)さん(25)がドラムとサンプラー(電子楽器の一種)を担当する4人組ロックバンド「King Gnu(キング・ヌー)」が快進撃を続けている。昨年に続いて今夏も、国内4大ロックフェスティバルのうち「フジロックフェスティバル」と「ライジング・サン・ロックフェスティバル」に出演。最新配信シングル「Prayer X」(9月19日にCD版が発売)は現在放送中のテレビアニメ「BANANA FISH」のエンディングテーマに採用され、オリコンデジタルシングルランキングでデイリー1位を獲得した。さらなる飛躍が期待される勢喜さんが徳島新聞のインタビューに応じ、グループ結成までの経緯や今後の目標を語った。

 ― 音楽活動の原点は。
 父親がドラムをやっていた関係で、2、3歳の頃から自宅で練習用ドラムをたたいていたようです。母はシンガーで、2人とも今は趣味程度で楽しんでいますけど、若かりし頃は東京で頑張っていたそうです。

 小学校に入るとヒップホップダンスを始めました。最初は両親に無理やり教室に連れて行かれたんですが、すぐディープなところまでのめり込むようになりました。

 中学校でもソロでダンサーとして活動していたんですが、高校に入ってすぐに2、3年生の先輩たちに「ドラムをたたいてほしい」と言われて、いくつかバンドを組んでライブハウスに出るようになりました。

 今思うと、中学時代は少し寂しい思いをしていたのかもしれません。バンドでは1、2歳年上の先輩たちのコミュニティーにいられて楽しかったんだと思います。

 ― その後の徳島での音楽活動は。
 高校2年生くらいまでは、いわゆる高校生バンドマンで、他校生でも面白いと思う人とはバンドを組んで遊んでいました。

 3年生に上がるくらいの頃にドラムレッスンに通わせてもらえるようになりました。レッスン後に、先生が所属するラテンバンドの練習にパーカッションで参加させてもらうようになって、リズムに関するいろんなことを教わりました。

 その先生と出会ったことで、その後の出会いが一気に広がりましたね。県内大学の軽音部やビッグバンドに潜り込んだり、一回り以上年上の大人たちのバンドに入れてもらったりしました。

 高校を卒業して車に乗れるようになってからは、県内のセッションバーにもよく顔を出していました。

 

 

「Flash!!!」のMV

 

 ― いつごろプロを志したのか。
 高校2年生くらいの時点でなんとなく「自分はプロになれるんだろうな」と思っていました。進路を決める段階でそれ以外のビジョンが何一つ見えなかったですし、日々音楽に関われることを精いっぱい楽しんでいました。

 (ブラス・ロックバンド「スペクトラム」などで活躍した)ギタリストの西慎嗣さんと地元の方でご縁があって、音楽についていろんなことを教わったり、バンドのレコーディングを手伝っていただいたりといろいろお世話になって「東京に行くならいろんなドラマーを紹介するよ」と言っていただけたのも大きかったです。

 ― その後上京した。
 19歳の1月1日に上京しました。きりが良かったので。最初はとにかくセッションバーのようなところに顔を出していましたね。いろんなミュージシャンが集まる場で、プレーを気に入ってもらえると「一緒に何かやろうよ」と誘ってもらえることがあるんです。

 そうやって知り合うミュージシャンたちとライブをしたり、いろんな仕事に誘ってもらったりして活動していました。

 ― メンバーの常田大希さんともそうした中で出会ったのか。
 大希は当時、1人でKing Gnuの前身バンドである「Srv.Vinci(サーヴァヴィンチ)」をやっていて、ドラマーを探していました。

 とにかくミュージシャンとして異質に感じましたし、カッコいいヤツだなという印象でした。同い年には見えないルックスといい、それまで出会って来なかったタイプのプレースタイルといい、とても興味深い存在感を放っていました。

 一緒に音を出して大希も自分のことを気に入ってくれたようで、Srv.Vinciの「STEM」という曲のミュージックビデオ(MV)を見せてくれました。それまでの自分が全く通ったことの無いようなセンスが詰まった音楽と映像に衝撃を受けました。

 しばらくはサポートベーシストを迎えてライブを行っていましたが、2015年5月あたりから今のメンバーでライブをやり始めました。

 ― 17年4月26日に現在のグループ名に改名した。
 群れがどんどんデカくなって行く動物のヌーをイメージして名付けました。この名前のように、老若男女を巻き込んで活動して行きたいです。

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