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社説
8月29日付  シールズ解散  終わりを始まりの一歩に  
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 安倍政権の安全保障関連法に反対を訴え続けた若者グループ「SEALDs(シールズ)」が終戦の日の15日、解散した。

 シールズは「自由と民主主義のための学生緊急行動」の英訳の略称だ。昨年、「緊急アクション」として発足し、参院選後の解散は既定路線だった。

 首都圏の「普通の大学生」が始めた運動の意義は大きかった。高校生や主婦ら幅広い層の心をつかみ、普通の市民一人一人が政治に目覚めるきっかけをつくった。東北、東海、関西、沖縄にも仲間が誕生したのはその証しだろう。

 運動の斬新さも評価されよう。法案の審議中は毎週金曜日、国会前に集まり、デモを開いた。「勝手に決めるな」。リズミカルなラップ調で、政治にもの申すというスタイルも関心を集めるものだった。

 昨年9月、中心メンバーの奥田愛基(あき)さんは参院特別委員会の中央公聴会で、「憲法を無視することは国民を無視するのと同義だ」と、反対意見を述べた。

 12月には、安保関連法に反対する野党候補を応援する「市民連合」が結成され、その一翼を担った。32の改選1人区で4野党の候補一本化に貢献した。若者らの確かな足跡である。

 シールズは「最後のメッセージです」という動画で、こう呼び掛けた。「SEALDsは解散します。しかし終わったというのなら、また始めましょう。始めるのは私であり、あなたです」

 そう、政治に何かおかしいという動きが重なれば、きょうにでも始まるかもしれない。

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