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11月15日付 オバマ大統領演説 アジア重視に期待したい
アジア歴訪最初の国である日本で行った今回の大統領演説は、米国の外交政策をこれまでの欧州重視からアジア重視に転換する姿勢を明確に示したものだ。 アジア地域の平和と安定に米国の存在は欠かせない。ハワイで生まれインドネシアで育った「太平洋地域出身の初の米大統領」であるオバマ氏の指導的役割に期待したい。 アジアへの関与強化を打ち出した背景には、政治、経済両面で重要性を増しつつあるアジア地域での権益を確保する狙いがあるのだろう。 米国と日本を含むアジア諸国が存在感を顕示してぶつかり合うのではなく、ともに繁栄していく道を切り開いていきたいものである。 急激に台頭する中国に対しては協調姿勢を示し、温室効果ガスの削減や核不拡散など地球規模の課題での役割拡大を歓迎すると表明した。チベットの人権問題に触れることもなく、世界最大の米国債保有国である中国に配慮をみせたようだ。 演説の中で日本にとって特筆すべきは、北朝鮮問題への毅然(きぜん)とした姿勢だった。 オバマ氏は「われわれは脅しには屈しない」と述べ、北朝鮮に「完全かつ検証可能な」核放棄と6カ国協議への復帰を要求。日本人拉致問題の解決があって初めて、日本を含めた近隣国との関係正常化が可能になるとの認識も示した。 拉致問題をめぐり、オバマ氏がここまで踏み込んだ発言をしたのは初めてのことだ。 世界の平和と安全をしっかりと構築するためにも、日本政府は米国や韓国と緊密に連携しながら、一日も早く北朝鮮問題の解決を図ってもらいたい。
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