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社説
11月15日付  会計検査院報告  不適正経理の根絶を図れ  
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 開いた口がふさがらないとは、まさにこのことだろう。会計検査院の2008年度決算検査報告書で、税金の無駄遣いなど不適切な経理処理が過去最高の約2364億5千万円に達したことが分かった。

 これまで最大だった前年度(約1253億6千万円)の倍近くに上る金額である。関係者はいま一度、国民の血税で事業を進めていることを肝に銘じるべきだ。

 鳩山由紀夫首相は「(報告書の指摘を)真摯(しんし)に受け止め、国民の信頼を取り戻す」とし、10年度予算編成に向けて無駄遣いの排除に全力を挙げるよう各閣僚に指示した。当然のことであり、各省庁は改善を徹底しなければならない。

 指摘された金額が最大になったのは、国の補助金で設立された基金の中で事業規模が小さくなったり、多額の運用益を保有していたりしたケースを集中的に調べたためだ。

 検査院は、経済産業省と農林水産省、林野庁所管の8基金で約744億円が有効に活用されていない「埋蔵金」と認め、返還などを求めた。

 国と独立行政法人の補助金で公益法人などに設けられた基金は08年度末現在で145あり、総額は1兆円余に達する。検査院はこのうち2千億円以上が「埋蔵」状態にあるとみている。資金の適切な処理をしてこなかったずさん極まりない実態が浮かび上がった格好だ。

 今回の検査では、国土交通、農水両省の補助事業をめぐる不適正経理が、徳島県など調査対象となった26府県すべてで見つかった。

 徳島県の独自調査では03~07年度の5年間で4850万円の不適正経理が判明した。私的流用や裏金のプールはなかったようだが、契約した物品と違う物品を納入させる「差し替え」などの不正が行われていた。県民の不信を招くことがないよう厳格な予算執行を求めたい。

徳島新聞社