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社説
11月18日付  県内裁判員2例目  重い事件にどう向き合う  
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 徳島地裁で2例目となる裁判員裁判が始まった。

 審理されるのは、大阪府に住んでいた父親(62)が自宅で長男=当時(33)=を殺し、遺体を切断して鳴門海峡に捨てたとされる殺人、死体損壊・遺棄事件だ。4日間続けて開廷し、20日に判決が言い渡される。

 きのうは6人の裁判員と3人の補充裁判員が選任された。裁判とは縁のなかった人がほとんどだろうが、求められているのは法律の知識ではない。

 これまでの家庭生活や仕事などで培ってきた経験、知識、思いを裁判に生かせばいい。期待されているのは、法律の専門家とは違った「市民感覚」である。

 10月に徳島地裁で開かれた1例目の裁判員裁判では、判決後の記者会見に応じた裁判員が「緊張した」「大きな責任を感じた」と語っていた。一方で「もっと苦しいかなと思ったが、和やかに話し合いができた」と振り返る裁判員もいた。

 人を裁くのは大変なことである。だからこそ、しっかりと事件に向き合い、それぞれが納得のできる結論を出してもらいたい。

 対象となった事件の背景には、長男の家庭内暴力や精神的な病気があったとされる。

 被告の父親はきのうの罪状認否で起訴事実を認めており、刑の重さを決める量刑が焦点となる。

 冒頭陳述では、遺体をばらばらにして捨てた事件の重大性を強調した検察側に対し、弁護側は将来を悲観した被告の情状面を訴えた。

 1例目と同様、平易な言葉が使われるなど、分かりやすい司法が定着しつつあるようだ。

 きょう、あすは被告人質問や証人尋問が行われる。裁判員は、疑問に思うことや確かめておきたいことを積極的に質問し、判決内容を話し合う評議に臨んでほしい。

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