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社説
11月18日付  クロマグロ漁削減  消費と資源のバランスを  
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 大西洋クロマグロの資源管理をする国際機関「大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)」が、2010年の東大西洋と地中海のクロマグロの漁獲枠を、09年と比べて約4割減らすことを決めた。

 この海域での漁獲枠は年々削減されているが、今回は過去最大の引き下げ幅となる。

 クロマグロは高級トロが取れ、南太平洋のミナミマグロと並ぶ最高級のマグロだ。大量に消費している日本への影響は避けられないだろう。

 しかし、同海域のクロマグロは乱獲で個体数が急減している。枯渇してしまっては元も子もない。日本は各国と協力しながら資源保護に全力を挙げる必要がある

 クロマグロをめぐっては、モナコが10月、絶滅が懸念される種としてワシントン条約で国際取引を全面禁止するよう提案した。欧米各国で同調する動きが広がっており、来年3月の締約国会議で採択される可能性がある。

 取引が禁止されれば日本の食文化への影響は計り知れない。

 問題なのは、密漁や漁獲量の過少申告が後を絶たないことである。各国が連携して、監視体制を強めなければならない。日本の業者も、違法の疑いがあるマグロの購入をやめるべきだ。

 地中海沿岸諸国では、巻き網船で若いクロマグロを大量に捕り、沖合のいけすで太らせて高値で出荷する「畜養」が盛んに行われている。大半が日本向けで、これが資源の減少に拍車を掛けている。

 ICCATは、巻き網船の漁期を半減させることにした。資源を守るためには当然の措置だろう。

 クロマグロだけでなく、ミナミマグロや大衆的なメバチマグロも枯渇が懸念され、漁獲量が制限されている。これを機に、大量消費を見直すことも必要だ。

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