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社説
2月17日付  金正男氏暗殺  北朝鮮の闇が深まった  
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 北朝鮮の故・金正日総書記の長男、金正男氏が殺害された。金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄である。

 韓国当局は北朝鮮指導部が指示し、情報機関の偵察総局が犯行を主導したとみている。闇は深いが、正恩氏の指示や承認があったとすれば重大なことだ。真相解明が待たれる。

 後継争いに敗れた正男氏は、世襲を批判し、改革の必要性に言及するなど体制に苦言を呈することがあった。

 正恩氏は、正男氏を潜在的な「危険分子」とみなしていたのだろう。一族の秘密を韓国などに暴露したことなどに対する報復の可能性も指摘されている。

 正男氏を巡っては、正恩氏が後継者に確定する前から、暗殺計画や未遂の情報が繰り返し流されてきた。

 北朝鮮は、最高指導者による「唯一指導体制」の障害となりそうな人物を次々と粛清している。金一族の出身者でも、国を離れて暗殺された例は過去にもある。

 日本海に向けて中距離弾道ミサイルを発射するなど不穏な動きも際立つ。核・ミサイル開発は続いており、国際社会と共存しようという姿勢は全くみられない。その動向は不透明極まりないだけに警戒を怠れない。

 そんな国と向き合う韓国は、政治が混乱し、始動したばかりのトランプ米政権はごたごたが続いている。

 北朝鮮の情勢はどう動いていくのか。正男氏を保護していたとみられる中国との関係に変化はないのか。日米韓の連携が試されている。

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