徳島新聞Web

3月26日(日曜日)
2 2
26日(日)
27日(月)
社説
2月21日付  DMV20年実用化  国内初導入を成功させよ  
このエントリーをはてなブックマークに追加

 線路と道路を走ることができる「デュアル・モード・ビークル(DMV)」が2020年の東京五輪・パラリンピックまでに、阿佐海岸鉄道で営業運転を開始する見通しだ。

 徳島県がDMV導入の検討を始めたのは09年。目標時期が明示され、県の17年度予算案に関連費用が盛り込まれたことで、いよいよ国内初の実用化が現実味を帯びてきた。

 県南の沿岸地域の魅力を発信する大きなチャンスとあって、地元では観光振興への期待が高まっている。官民が一体となってDMVの有効活用を探り、成功に導きたい。

 DMVは海陽町のJR牟岐線・阿波海南駅と、高知県東洋町の阿佐東線・甲浦駅を結ぶ専用の線路を行き来する。道路では当面、地元のバス会社に運行を委託し、周遊観光やイベントでの活用を想定している。

 将来的には高知県室戸市まで走らせたい考えだ。観光振興はもちろん、公共交通機関がないために、つながりが弱かった地域間の交流を促進する可能性があり、夢は大きく広がる。

 一方、課題も少なくない。導入する車両3台の製造費約3億6千万円を含めて、駅舎改築や信号設備などで計約10億円の事業費が必要とされている。

 過疎化で周辺人口が少なく、鉄道会社の経営は厳しい。経費を抑えながら、いかに利益を確保するか、戦略が要る。

 地域住民の足として利便性を高めるとともに、災害時の輸送手段としての役割にも知恵を絞らなければならない。

メニュー
 徳島ヴォルティス        高校野球
 社説        鳴潮           号外       地震
 ニュースリリース           不審者
 人事       訃報