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社説
3月14日付  務台政務官辞任  言葉の重みを忘れるな  
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 陳謝ではもう逃げ切れない。あまりに配慮を欠いた言葉だった。務台俊介内閣府・復興政務官が辞任した。

 昨年9月、岩手県の台風被災地を視察した際の姿を覚えている人は多かろう。務台氏が政府職員に背負われ、水たまりを渡った場面である。

 その対応が批判を浴びて「大いに反省している。(長靴を)持参しなかったことも反省している」と述べ、襟を正すとしていたはずだ。

 ところが、今月8日の自身のパーティーで「政府が持つ長靴が、えらい整備されたと聞いている。長靴業界は、だいぶ、もうかったんじゃないか」と発言したのである。

 自らの失態を安易に「笑い」に変えたかったのだろうが、政務三役の言葉とは思えない。しかも復興政務官だ。その任にあるのを忘れてはいまいか。

 折しも東日本大震災から6年を迎えようとしていた時期だった。山本幸三地方創生担当相が「最悪のタイミングで、大変残念だ。真に反省しているのか疑われかねない不適切な発言だ」と述べたのは当然である。

 政府、与党からも擁護する声は聞かれず、むしろ冷ややかな視線が向けられている。

 今回のケースは「安倍1強政治」の緩みだと批判されても仕方あるまい。首相の任命責任も問われよう。

 「言葉は身の文」である。言葉は、その人の品格を表すことをいう。

 与野党を問わず、言葉の持つ重みを、いま一度かみしめてもらいたい。

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