徳島新聞Web

12月16日(土曜日)
2 2
16日(土)
17日(日)
社説
10月3日付  立憲民主党   リベラルの結集図れるか  
このエントリーをはてなブックマークに追加

 民進党の枝野幸男代表代行が、リベラル系の前衆院議員らと共に新党「立憲民主党」を結成すると表明した。
 
 民進党は新党「希望の党」と事実上の合流を目指していたが、希望側が憲法改正や安全保障関連法への賛成を公認条件に挙げ、枝野氏らを排除する方針を示したためだ。
 
 安保法は憲法違反だとして廃止を訴えてきた前議員らは、希望に加われば主張を曲げることになる。選別を嫌い、自ら希望入りを拒否した前議員も少なくない。
 
 無所属を選んだ人もいるが、民進からの出馬もかなわない状況で、新党結成はやむを得ない選択と言えよう。
 
 これで衆院選は自民・公明の与党、希望・日本維新の会、立憲民主・共産・社民の3極による対決の構図となる方向になった。
 
 衆院の解散以降、政界再編劇の中で政策が語られることは少なかった。10日の公示まで1週間しかない。各党は目指すべき国の未来像や具体的な政策を掲げ、実りのある論戦を繰り広げてもらいたい。
 
 新党に参加するのは枝野氏のほか、リベラル系グループを率いる赤松広隆元衆院副議長や長妻昭選対委員長、辻元清美幹事長代行らである。元議員や新人候補、参院議員も加わる見通しだ。
 
 枝野氏は、記者会見で「安倍政権の暴走に歯止めをかける」と述べた。憲法9条改正や安保法への反対姿勢を前面に出す構えだ。
 
 希望との合流を巡っては、民進が安保法反対の旗を降ろさざるを得なくなるのではないかとの懸念があった。新党結成により、相当数が反対を堅持することになる。共産、社民や市民団体との協力関係も復活する。
 
 一方、改めて問われるのが希望に移る民進出身者らだ。なぜ安保法賛成に回るのか、しっかりと説明できなければ、選挙目当ての変節だと見られかねない。
 
 希望は改憲賛成も公認条件としたが、小池百合子代表は9条に対する考え方を明示していない。だが、希望の細野豪志元環境相は今春公表した改正私案で、9条に自衛隊を位置付けるよう主張した。
 
 自衛隊明記は安倍晋三首相が提唱し、自民が公約で触れた項目と同じだ。選挙後、希望は改憲で自民と連携するのかどうか。重要な争点だけに、はっきりさせてほしい。
 
 選挙の構図はほぼ固まったものの、希望側の首相候補は決まっていない。東京都知事の小池氏は国政進出を否定しているが、サプライズを狙って公示直前に出馬表明するとの見方もある。
 
 小池氏はメディア戦略にたけている。しかし、「排除の論理」を振りかざした選別は、イメージの悪化につながる。改憲、安保法賛成を強調したことで「第2自民」との批判も出てきている。
 
 政権交代の受け皿になるというのなら、与党とどう違うのかを明確に打ち出す必要がある。

メニュー
 徳島ヴォルティス        高校野球
 社説        鳴潮           号外       地震
 ニュースリリース           不審者
 人事       訃報