徳島新聞Web

1月22日(月曜日)
2 2
22日(月)
23日(火)
社説
10月31日付  前原代表辞任  民進党をどう立て直す  
このエントリーをはてなブックマークに追加

 民進党の前原誠司代表が辞任した。衆院選を巡って、希望の党との全党的な合流に失敗し、混乱を招いた責任を取った。

 衆院選では、希望の党の小池百合子代表が候補者を選別したのに反発し、枝野幸男氏らが立憲民主党を結成するなど、民進党は分裂した。その結果、与党が大勝した。

 それだけに、党内では前原氏への反発が強く、解任論さえ浮上していた。党員らの信頼を失った以上、辞任はやむを得まい。

 今後は、分裂状態に陥った民進党を、どう立て直すかが焦点だ。国民の理解を得られる態勢づくりが急務である。

 特別国会を前に、きょう新代表が選出されるが、その責任は重大だ。党の結束を保つのはもちろん、野党再編や国会での共闘も含めて、巨大与党に対抗する勢力を糾合する手腕が求められる。

 民進党の地方組織幹部を集めたきのうの全国幹事会で、前原氏は「責任は全て私にある。心からおわび申し上げたい」と陳謝した。

 この後、開かれた両院議員総会で前原氏の辞任を了承した。前原氏は衆院会派「希望の党・無所属クラブ」の所属となった。

 民進党は、岡田克也元代表ら党籍がある衆参両院議員と地方組織による党の存続を決めている。だが、一連の混乱で失われた信用を取り戻すためには大変な努力が要る。

 最大の支援組織である連合との関係も含めて、2019年の参院選に向けた戦略の練り直しも必要になろう。

 岡田氏は「自民党政治を終わらせるために協力体制をつくっていく」と、野党再編に意欲を示している。

 しかし、今のところ、民進党出身者らの連携の形は見えない。立憲民主党と希望の党では、再結集に対する慎重論や否定的な意見が支配的になっている。

 小選挙区で激しく議席を争ったしこりは、容易に消えるものではなかろう。

 一方で、野党がばらばらでは到底、与党に太刀打ちできまい。

 安倍晋三首相は与党が衆院で3分の2の議席を確保したことで、憲法改正論議を進める構えだ。

 国の将来像を決める重大な局面は、普段にも増して野党が存在意義を示す時である。

 安倍首相側と「森友学園」や「加計(かけ)学園」の関係についても依然、釈然としないものが残っている。国民への説明は尽くされていない。

 「安倍1強」が続きそうな状況で、野党は政権に対するチェック機能を十分に果たす責務がある。

 民進党や立憲民主党、希望の党は、安倍政権の問題点をただすとともに、憲法問題や安全保障政策、税制などの施策に関して、国会で実りある論戦を展開してほしい。

 もとより、党利党略や数合わせの離合集散には、厳しい視線が注がれていることを忘れてはならない。

メニュー
 徳島ヴォルティス        高校野球
 社説        鳴潮           号外       地震
 ニュースリリース           不審者
 人事       訃報