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社説
12月31日付  県内回顧  新しい命と新拠点に沸く  
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 2017年もきょう限り。徳島県内の出来事を振り返り、来る年に備えたい。
 
 この春、県民は新しい命の誕生を喜んだ。鳴門市大麻町のレンコン畑に居着いたコウノトリが産卵し、無事にかえったからだ。6月には「蓮(れん)」「あさ」「なる」の3羽が巣立った。官民挙げて環境を整え、見守った成果だろう。
 
 市内では別のコウノトリの飛来も目立ってきた。市は「コウノトリが選んだ町」としてPRを始め、農産物のブランド化も進めている。来年は何羽がかえるのか。春が待ち遠しい。
 
 新しい商業施設の誕生にも沸いた。4月、徳島市にオープンした「イオンモール徳島」である。売り場面積は県内最大級で、県都初のシネマコンプレックス(複合型映画館)も備え、来店者は開業半年で約410万人に上った。
 
 商業地図に新たな拠点が生まれたのは歓迎できる。大切なのは、既存の小売店との共存共栄だ。それぞれが差別化を図るなどして、徳島の経済を盛り上げてほしい。
 
 越年する行政の課題や問題も少なくなかった。
 
 一つは、県が設けた「とくしま記念オーケストラ」を巡る脱税事件である。演奏家の手配や曲目の選定などに当たった東京の音楽プロダクションに多額の事業費が渡り、3年間の所得は約1億2900万円もあったという。
 
 プロダクションの元代表取締役は、飯泉嘉門知事と旧知の間柄である。報酬額は妥当だったのかなど、疑問は解消していない。県民が納得できるよう、知事や関係者は説明を尽くさなければならない。
 
 徳島市の新ホールは、予定地が徳島駅西側のクレメント平面駐車場を中心とする土地に決まったが、面積の狭さや取得費などについて、市民から懸念の声が上がった。
 
 市文化センターが閉館して来春で3年となり、新ホールへの期待は高まっている。市はそれに応えられる計画を早急に示す必要がある。
 
 どうしてこんなことが起きたのか。県民が悲しみに暮れたのは、鳴門市の徳島自動車道での追突事故だ。
 
 路肩に止まっていたマイクロバスに大型トラックが突っ込み、女子高校生とバスの運転手が死亡、高校生ら14人が重軽傷を負った。
 
 トラックの運転手は居眠り運転をしていたとみられる。バスの後ろに三角表示板を設置していなかったことも分かった。一瞬の緩みや判断ミスが悲劇を招く。残した教訓はあまりに大きい。
 
 スポーツ界では明るい話題が続いた。
 
 吉野川上流で開かれた日本初のラフティング世界選手権、東みよし町出身のプロゴルファー鈴木愛選手の賞金女王獲得、そして徳島インディゴソックスの野球独立リーグ日本一などである。
 
 サッカーの徳島ヴォルティスは、あと一歩のところでJ1入りを逃した。来年こそは昇格を果たしてもらいたい。

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