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社説
1月4日付  徳島駅伝  果敢な走りに声援送ろう  
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 第64回徳島駅伝の号砲がきょう、海陽町の宍喰橋で鳴り響く。

 新春の阿波路を駆け抜けるランナーたちの走りに期待する。笑顔あり、涙あり。抜きつ、抜かれつの白熱のレースを展開する選手に、沿道から盛大な声援を送ろう。

 特筆したいのは、選手不足からオープン参加が続いていた名東郡が今回、フル出場することだ。1966年の12回大会以来、52年ぶりである。

 16郡市が初めて全区間に選手をそろえる意義は大きい。

 フル出場は、選手育成に尽力した佐那河内村体協前会長の石本善之さんが昨年7月に死去したのがきっかけだ。「全区間を走ることで、恩返しをしよう」という監督の呼び掛けで選手が結集した。

 追悼の思いを託したたすきの行方を見守りたい。

 レースは2年ぶりに美波町の由岐コースが採用され、小学生特別区間を除いた全43区間256・8キロで競われる。

 優勝争いは予断を許さない。前回、完全優勝で2年ぶりに王座を奪還した鳴門市は一般勢が充実し、中学生も力をつけている。2位の徳島市は、若手からベテランまでバランスの取れたチーム力を強みに王座奪回を狙う。

 3年連続のメダル獲得を目指す小松島市や阿南市の上位争いからも目が離せない。

 2年目を迎えた小学生特別区間も楽しみである。フレッシュな小・中・高校生らの軽やかな足音からは、郷土の未来を切り開くような響きが聞こえてきそうだ。

 少子化や人口減が進む中、次代を担う若者たちのひたむきな走りが、県民に明日への活力を与えてくれる。

 過去、幾多の名勝負に彩られた大会からは日本を代表するランナーも誕生している。弘山晴美、大家正喜、犬伏孝行、市橋有里の4選手は徳島駅伝育ちで、五輪の大舞台へと羽ばたいた。

 阿波路を疾走する少年、少女たちの中にも、将来の五輪選手がいるかもしれない。沿道からきらりと光るランナーを探してみよう。

 2020年東京五輪・パラリンピックを目指すランナーの走りも見逃せない。

 その一人が、東京パラの県強化選手で、軽度の視覚障害がある高井俊治さんだ。全国大会でも活躍を続けており、マラソンでは軽度の視覚障害者部門で日本歴代2位の記録を持つ。三好市選手団の主将としてチームを引っ張ってくれるだろう。

 新春の風物詩は今年も見どころ満載である。

 近年、徳島駅伝やとくしまマラソンに刺激されて、ランニングを楽しむ市民が目立って多くなった。ランナーの裾野が広がるのは、健康づくりのためにも喜ばしいことだ。

 徳島駅伝は、選手や観衆、関係機関はもちろん、多くの裏方さんの支えで成り立つ。

 大会期間中、選手や関係者らが、力いっぱい務めを果たし、実りある、思い出多い大会になることを切に祈る。

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