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社説
1月13日付  香川で鳥インフル  官民挙げて感染防止を  
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 香川県さぬき市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生した。

 いつ、徳島県に波及するか分からない。厳重な警戒が必要である。官民を挙げて消毒などの防疫体制を強化し、何としても感染の拡大を防がなければならない。

 この養鶏場は徳島県西部の食品会社が運営している。15棟ある鶏舎の1棟で飼育していた約6千羽のうち55羽が死んでいるのが発見された。

 農林水産省は、ウイルスは「H5N6型」と遺伝子解析で判明したと発表した。家畜での確認は今季1例目、四国では初めての発生だ。

 香川県は感染を防ぐため、この養鶏場などの鶏約9万2千羽を殺処分とした。

 併せて、養鶏場とさぬき市の8農場を含む半径3キロ圏内を、鶏や卵などの持ち出しや持ち込みを禁じる「移動制限区域」に設定した。香川県内の18農場と徳島県阿波市市場町の1農場を含む半径3~10キロ圏内は「搬出制限区域」とし、持ち出しを禁じている。

 水際で感染を封じ込めることが大切である。

 問題の養鶏場の周辺では、鳥インフルエンザが疑われるような野鳥の死骸は見つかっていない。鶏舎の窓などは閉まっており、香川県は感染した外部の野鳥などが入り込んだ可能性は低いとしている。

 徳島県は、阿波市や美馬市などの幹線道路で、香川県方面から入る畜産関係車両の消毒作業に着手した。養鶏農家も消毒用の消石灰を鶏舎周辺に散布するなど感染防止策を進めている。鶏舎を覆うネットに破れがないか、入念に点検してもらいたい。

 徳島県が行った県内の養鶏農家全244戸への聞き取り調査では、鳥インフルエンザが疑われる死に方をした鶏はいないことが確認された。

 感染の拡大防止に向けて、防疫対策を取るためには、市民の協力も欠かせない。徳島県のホームページには、死んだ野鳥を見つけた場合の相談窓口を掲載している。積極的に情報提供してほしい。

 農林水産省によると、国内では、鶏肉や卵を食べたことが原因で鳥インフルエンザに人が感染した例は報告されていない。だが、海外では、生きた鳥を扱う市場などで日常的に濃厚接触して感染したとの報告もある。

 野鳥の死骸を発見しても素手で触ることは避けなければならない。鳥のふんなどに触れたら手をよく洗い、うがいも徹底することが大事だ。

 政府は「鳥インフルエンザ関係閣僚会議」を開き、対応策を協議した。菅義偉官房長官は別の地域でも発生する可能性を指摘し、全国の自治体などに注意喚起の徹底を求める考えを示した。

 国と地方自治体、農家などが迅速に情報を共有し、しっかりとした態勢を整えることが重要である。

 現時点では県内で風評被害は確認されていないが、あらゆる手だてを講じて、事態を沈静化させたい。

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